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1876年 Grandidier マダガスカルの自然史 Pl.66 カッコウ科 カッコウ属 ホトトギス Cuculus poliocephalus grandidier66

22,000円(税2,000円)

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1876年にパリで出版された Alfred Grandidier著
「Histoire physique, naturelle, et politique de Madagascar.」の一葉です。
タイトルは「Cuculus poliocephalus.」、
しっかりとした紙に描かれた多色石版画です。
原画は、19世紀に活躍したオランダの鳥類画家、John Gerrard Keulemansが手がけています。
経年にともなうヤケやシミがあります。
テキスト(フランス語)の一部コピーをお付けします。
Size 32.5cm x 24.7cm

Alfred Grandidier(1836-1921)
アルフレッド・グランディディエはフランスの博物学者、探検家です。
非常に裕福な家庭に生まれ、20歳の時に兄のアーネスト・グランディディエ(1833-1912)と共に世界一周の航海を敢行しました。
当初は天文学者・物理学者のピエール・ジュール・セザール・ヤンセン(1824-1907)が率いていましたが、
ヤンセンが病気になり約半年でフランスに帰国することになったため、兄弟は旅を続けました。
1858年と1859年に南米を訪れ、特にアンデス山脈、ペルー、チリ、ボリビア、アルゼンチン、ブラジルを回りました。
この航海で、彼らは重要な標本を集め、1860年にアーネストによって分析されました。
この後、2人の兄弟は袂を分かつことになります。
アーネスト・グランディディエは中国に渡り、現在ルーヴル美術館とギメ美術館に収蔵されている膨大な数の標本を収集しました。
アルフレッドはインドに渡り、1863年にインドに到着しました。
チベットの高原を探検するつもりでしたが、熱病に冒されたため果たせませんでした。
療養のためにザンジバルに渡り、しばらく滞在して重要なコレクションを作成し、その成果を出版しました。
その後、レユニオン島を訪れ、1865年にはマダガスカルを初めて訪問しました。
1866年と1868年に再訪し、この島の研究に没頭します。1870年、ついにフランスに帰国しました。
この間、マダガスカル島を3度横断し、内陸部で3000キロ、海岸部で2500キロの距離を走破しました。
その結果、島の地図が作成され、今後の探検に役立てられました。
アルフレッド・グランディディエの研究により、フランス政府はマダガスカルに注目し、1890年末に同国を併合することになります。
マダガスカルで発見された鉱物のグランディディエライトや巨大なグランディディエ・バオバブは彼にちなんで命名されました。
Histoire physique, naturelle, et politique de Madagascar
アルフレッド・グランディディエの執筆した大作、
「Histoire physique, naturelle, et politique de Madagascar.」(マダガスカルの物理・自然・政治史)
は、アルフォンス・ミルヌ・エドワーズやレオン・ヴァイヤンらと協力して行われました。
この著作は全40巻に及び、最終巻は息子のギヨーム・グランディディエが死後に出版しました。
John Gerrard Keulemans(1842-1912)
ヨン・ゲラルド・キューレマンスはオランダの鳥類画家です。
生涯の大半をイギリスで過ごし、19世紀を代表する鳥類図鑑の挿絵を担当しました。
キューレマンスの鳥類画家としての価値は、デザインの確かさ、鳥そのものの描写の正確さにありました。
様々な羽毛や足の鱗に至るまで注意深く描かれています。


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